山梨県勢として初優勝した山梨学院の選手たちが2日、紫紺の大旗を持ち帰った。決勝戦から一夜明けた午後、甲府市内の同校に到着した。

吉田洸二監督(53)、長男の吉田健人部長(26)と制服姿の野球部員たちは、同校の前庭に集まった教職員や生徒会、チアリーディング部の生徒たち、後援会や保護者の方々から大きな祝福を受けた。

全6試合に登板し696球を投じたエース林謙吾投手(3年)ら山梨学院の長い戦いが、ようやく終わった。初戦で東北(宮城)に勝利し、2回戦で氷見(富山)、3回戦で光(山口)を破り、準々決勝では作新学院(栃木)に12-3で快勝。準決勝では広陵(広島)に6-1。決勝戦では報徳学園(兵庫)と対戦して7-3の逆転で初優勝を飾った。

樋口雄一甲府市長は、甲府市長特別賞の授与をサプライズで明かし「センバツ優勝おめでとうございます。大きな感動と勇気をいただいて、感謝の気持ちです。春夏連覇を目指して、さらに頑張ってください」と話した。

進藤天主将(3年)は「歴史を塗り替えることができたのは、応援をしてくれたたくさんの方のおかげです。夏に向かって、全員でより一層、チャレンジャーの気持ちで頑張ります」とあいさつした。