昨秋王者の昌平が、97年以来26年ぶり2度目の関東大会出場を決めた。9回裏に3点差まで追い上げられたが逃げ切り、黒坂洋介監督は「最後はドキドキしましたが、選手たちにはいい経験になった。県内無敗を目標にしているので、この大会を夏につなげていきたい」と話した。

大宮東の好左腕、冨士大和投手(2年)から5点を挙げ、決勝に進出した。

4回2死三塁、今大会初スタメンに抜てきされた菅沼航平外野手(3年)が直球をとらえて右前適時打を放ち、1点を先制した。本職は捕手だが、打力と強肩を買われて普段から外野も練習。前日の練習中にスタメンを告げられ「緊張していたけど、自分ができることをやろうと思った。冨士くんの直球が速いので、それに合わせて振ろうとみんなで話していました」と明かした。

6回には、先頭の金子晄也内野手(3年)がスライダーをとらえて、高校通算21号となる左越えソロ。「チームのためにと思って振ったスイングが、ああいう当たりになった。打球が伸びてくれました。冨士くんを打てるか不安でしょうがなかったけど、よかったです」と話した。

春の県大会初優勝を目指し、4日の決勝に臨む。