昨秋王者の乙訓が三重殺を完成させた。

1点ビハインドの7回無死一、二塁の守備。立命館宇治・市村祐樹外野手(3年)の強烈なライナーを三塁手の岩本和弥内野手(3年)が好捕。二塁、一塁と転送し、飛び出していた走者を一気に刺した。

直前の6回に一挙5得点で1点差に追い上げた直後のビッグプレーだった。

初回5失点の厳しい展開だったが、4回のピンチから登板したエース金納(かんのう)晋平投手(3年)が9回まで無失点とスーパーリリーフ。惜しくも1点届かなかったが、昨秋王者の底力を見せた。

相手の立命館宇治の里井祥吾監督(39)はランエンドヒットをかけていたことを明かし「三重殺を目のあたりにしたのは初めて」と目を丸くしていた。