享栄(愛知)の最速152キロ左腕、東松(とうまつ)快征投手(3年)がセンバツ準優勝の報徳学園(兵庫)と対戦し4回途中1失点だった。

同じドラフト候補の堀柊那捕手(3年)とは2度対戦した。初回の第1打席はフォークでタイミングをずらして二飛。4回は四球だった。4月のU18日本代表候補合宿でバッテリーを組んだプロ注目捕手とは簡単な会話も交わした。「堀から三振を取りかったですね。今日は感覚が良かったので取れると思ったんですけど」と苦笑いした。

初回にスカウトのスピードガンで151キロを出すなど、直球は常時140キロ台中盤と勢いがあった。ただ試合前から左足首に違和感があった。4回、1失点したあとに大事を取って降板した。強化練習中でもあり、体も張っていたという。大藤敏行監督(61)は「本来はもっといいですよ。150前後はいつも投げます」と説明した。

「甲子園で対戦したい打者がたくさんいる。堀とも夏の甲子園で決着をつけたいです」と東松は明るい表情だった。1カ月後に迫った愛知大会に向けて、少しずつ本来の姿を取り戻していく。