甲子園出場3度の東亜学園(東東京)が、3元号での出場へ王手をかけた。打線がつながり、14安打で10点を挙げて16年以来7年ぶりの決勝進出を決めた。17年から指揮をとる武田朝彦監督(45)は「よく勝てましたね。序盤は思うようにいかなかった。こんなに打つチームではないんですけど、粘って我慢してた」と選手たちをたたえた。

1点を追う5回2死一、二塁で4番の倉持大希外野手(3年)の右前打で同点。さらに2死一、二塁、松本秀太内野手(2年)が代わったばかりの2番手の初球直球を「狙っていました」ととらえ、適時三塁打で2点を追加した。「(外野手の)間に落ちると思ったけど、抜けるとは思わなかった。打球を見て、いけるなと思いました」と振り返った。

86、87年と昭和では西東京大会で2度の優勝を誇る。さらに平成元年の89年も西東京大会で優勝している。その後は96年、01年、16年と決勝で3連敗中。令和では初めての決勝進出で、武田監督は「3度決勝で連敗しているので、これが4度目になる。東亜学園らしい野球を見せたい」と話した。

【高校野球 各地のスコア・日程】