高校通算140本塁打を誇るプロ注目の花巻東(岩手)佐々木麟太郎内野手(3年)が、3安打で夏の甲子園デビューを果たした。1回戦の宇部鴻城戦に「3番一塁」で出場。先制打を含む3打数3安打1打点1四球と全打席で出塁した。

バックネット裏から見守ったスカウトのコメントは以下の通り。

▽オリックス牧田編成副部長 他にもいい選手がいる中で打線の軸と感じさせる選手。広角に打つことができる。プレッシャーもあると思うができることを一生懸命にやっていて、野球を愛している姿勢が伝わる。打つだけでなくて、声かけなど試合中の視野も広い。

▽ロッテ榎アマスカウトグループディレクター インパクトが強く、逆方向に強い打球を打てることは魅力の1つ。高校生の中では、ずばぬけている。

▽西武渡辺GM 遠くに飛ばす力、スケールの大きさは人にないものを持っている。追いかける選手であることは確か。

▽広島白武スカウト部長 広角に打てるし、パンチ力もある。打撃に関してはいいものを持っている。特Aだと思います。

▽DeNA河野亮スカウト 追っている中で姿は変わらない。技術があって選球眼があって、頭もいい。夏の予選でも頼もしかった。軽打をして、強振しない。再確認できた。

▽ヤクルト橿渕スカウトグループデスク 3本ヒットを打って、自分のチームに貢献できていた。村上のタイプに近い。反対方向も意識していて、コンパクトに打っている。力まずに大振りにならないし、精神的なコントロールもできている。

▽中日松永スカウト部長 柔らかいバットコントロールで、緩い球を捉えるのがうまい。今日は3安打。十分でしょう。