広陵(広島)が苦しみながら初戦を突破した。主砲の一撃でようやくペースをつかんだ。

1点を追う6回に4-3と逆転。なお2死満塁のチャンスで真鍋慧(けいた)内野手(3年)が左中間最深部に高々と打ち上げた。上空は風が舞っていたか、落下点に入っていた左翼手がつかめず、走者一掃の3点二塁打となった。

「少しこすったんですけど、ヒットになったのでよかったです。もっとしっかり芯でとらえて、いい打球を飛ばしたいですね」

1打席目は差し込まれながらも左前打。2打席目は左飛、3打席目は逆風でなければスタンドインの可能性もあった大きな中飛。5打席目は四球。4打数2安打3打点だった。

広島大会では本塁打1本は出たものの、打撃の内容が悪かった。約2週間の調整期間で調子を上向かせた。「センター中心に打とうと思っていて、その結果、打てたと思います。調子のいいときは逆方向(左方向)に打球がいくので、状態はいいと思います」と、うなずいていた。