日本学生野球協会は13日、都内で審査室会議を開き、高校10件、大学1件の処分を決めた。

昌平(埼玉)の前監督(48)は部内暴力と報告義務違反で謹慎4カ月の処分となった。9月10日、6月のミーティングで暴力があったという匿名の文章が学校に届き、聞き取り調査を行った。監督は、校則に反する携帯電話の使用があった部員を指導する際、体育座りをしていた3年生部員を足の裏で蹴って倒し、髪の毛を引っ張って体を起こすなどの暴力行為があった。

我孫子東(千葉)の監督(57)は、飲酒運転で謹慎1年間。

殺人と死体遺棄の罪に問われている帯広農(北海道)の元副部長(36)は除名処分。

大阪偕星の監督(56)は、部内暴力と報告義務違反で4カ月の謹慎。虚偽の報告をして寮を抜け出して遊んだ部員の首元を右手でつかんで床に押し倒し、側頭部を押しつけるなどの暴力行為を行った。その映像がSNSで投稿され、保護者会から連絡が入った。

南陽工(山口)の顧問(26)は部内での体罰と暴言で謹慎1カ月。部員2人に対して肩を突く、腹部を殴る、「殺すぞ」と威圧的な発言があった。

浜松湖南(静岡)の監督(57)は、長期間にわたる部内での暴言で謹慎6カ月。父母会から嘆願書が出されて発覚した。部員全員に調査をしたところ「よくもこんなくずが集まった」「バカヤロー」「人として魅力がない」などの暴言が発覚。昨年4月~今年5月までに暴言を受けた、または暴言の現場に同席して精神的に苦痛だったと部員30人中24人が回答した。

聖カタリナ(愛媛)の部長(59)は、部員同士の暴力行為の報告遅れで謹慎3カ月。

小林西(宮崎)は部員のいじめで、10月4日~24年1月3日まで3カ月の対外試合禁止処分。

帯広北(北海道)の監督(39)は部内での暴言と体罰、報告義務違反で謹慎2カ月。

岩瀬日大(茨城)の監督(57)は部内での体罰と不適切指導と暴言で謹慎1カ月。

大学では、愛知大学野球連盟の日本福祉大の監督が、学生野球憲章違反で謹慎1カ月。独立リーグでのプレーを希望する学生3人を、プロ野球である独立リーグのチームの練習に参加させた。