日本高野連は1日、高校ジャパンの次期監督に小倉全由氏(66)が就任することを明らかにした。

関東第一、日大三(ともに東京)の監督として甲子園通算37勝を挙げた屈指の名将。日大三で01年夏、11年夏と2度の甲子園制覇を達成し、今年3月に勇退した。5月からは日本高野連の技術・振興委員に入り、若手指導者育成を目的とした11月の「甲子園塾」では特別講師を務めた。

また国際大会では、大谷翔平も参加した12年のAAA世界選手権で高校ジャパンの監督を務めた経験がある。

高校日本代表は9月のU18W杯(台湾)で初の世界一に輝いた。20年から代表監督を担った馬淵史郎監督(68=明徳義塾監督)は同大会限りでの退任が決まっていた。

高校ジャパンの活動は、来年4月に予定される代表候補合宿が最初になる。同秋にはAAAアジア選手権が予定される。小倉監督の意向を取り入れながら、代表選考を進める。

◆小倉全由(おぐら・まさよし)1957年(昭32)4月10日、千葉県生まれ。日大三(東京)で甲子園出場なし。日大卒業後、81年から関東第一(東京)の監督になり、85年夏に同校初の甲子園に導く。87年センバツ準優勝。97年に母校の監督に就任。01年夏に初優勝。11年夏に2度目の全国制覇。今年3月、定年を機に勇退。甲子園通算37勝。5月から日本高野連の技術・振興委員を務める。