選抜高校野球大会に出場する昨秋九州大会4強の東海大福岡は3日、同校グラウンドで福岡工と練習試合解禁後初の対外試合を行い、甲子園へ向け調整した。

187センチの長身エース右腕、佐藤翔斗(しょうと)投手(2年)が、5回3安打無失点で4三振を奪うなど上々の仕上がりを披露。試合は9-1で大勝した。

最速は142キロ右腕は甲子園へ「ゾーンに強い球を投げる配球で打ち取りたい」というテーマで投げ込み、手応えを得た。

2回に2死満塁のピンチを招いても落ち着いていた。キレ味鋭い138キロで空振り三振に打ち取り0を並べた。寒さの影響で4四死球を与えたが、走者を背負っての粘り強さも光った。

調整は順調で「甲子園ではベスト4へ投げきって、勝利に導きたい」と意気込む。8日に組み合わせ抽選が行われるが、対戦相手には大阪桐蔭を希望。「どこも強いので、当たったチームを抑えていきたい」と大舞台を心待ちにした。

また、NPBで唯一視察に訪れ、スピードガンを手に熱視線を送った阪神の前田忠節スカウト(46)は「最速は141キロだった。ランナーを出しても粘りがあった」と話していた。

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