昨秋優勝の藤枝明誠が島田樟誠を9-0の8回コールドで下し、4年連続の県大会出場を決めた。先発の日吉結雅投手(3年)が7回3安打無失点と好投し、勝利に貢献した。浜松開誠館は袋井商に7-0で快勝し、4年連続の県切符獲得となった。静岡市立、聖隷クリストファーも勝利するなどこの日、26校の県進出が決定。敗れたチームは6日の敗者復活戦に回る。

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左腕エースの松井隆聖(3年)が、投打で勝利に貢献した。最終回こそマウンドを譲ったが、8回5安打無失点、11奪三振と好投。序盤から緩急をつけて、テンポの良い投球を披露したエースは「内容はまあまあ。今日は直球主体に投げ込めることができた」と満足げ。球の回転数を意識した直球に磨きをかけるためこの冬、投球フォームを修正。この日、球速こそ120キロ台後半も、力感あふれた投球フォームから伸びのあるストレートで相手打線を99球でねじ伏せた。打っては4回に中前適時打を放ち2打点を記録。「これで自分を楽にできた。バッティングも好きですね」と笑みを浮かべた。

3月1日から佐野心総監督(57)に代わり、指揮を執る浜野洋監督(49)は「エースらしいピッチングで丁寧に投げ込んでくれた」とたたえるも、10安打を放った打線については「バットも変わり、なかなか安打が続かなかった。県大会に向けてもう1度、調整していきたい」と、今大会から使用の低反発バットへの対応を口にした。【山口昌久】