横浜のスーパー1年生、背番号16の右腕・織田(おだ)翔希投手が白熱する一戦の最後を締めた。

9-2とリードし、慶応に2点を返された9回1死、3番手で登板。「自分の精いっぱいの球を投げて、去年の先輩たちの借りを返そうと」と、昨夏神奈川大会決勝で慶応に惜敗したことへの思いも乗せながら奮闘。9番打者に直球を続けて空振り三振を奪うと、1番酒井は直球で追い込んで、チェンジアップで見逃し三振。見事に慶応の勢いを止めた。

福岡県出身で軟球で143キロを記録した逸材。場内では「これがうわさの佐々木朗希2世か」との声も飛んだ。この日は、ネット裏のスピードガンで最速140キロをマーク。ヤクルト斉藤スカウトは「ケガなく順調に伸びれば、3年生になったら普通に150キロを投げるようになると思います」と、その素材の良さに太鼓判を押していた。【金子真仁】