7年ぶり35度目の夏の甲子園を目指す龍谷大平安(京都)が7回コールドで初戦突破した。今春就任した97年夏準優勝左腕で元オリックスの川口知哉監督(45)が、夏白星を飾った。

初戦を託された身長175センチ左腕の高信(たかのぶ)春太投手(3年)が、3回2安打3四球無失点。3回には味方のパスボールで1死二塁としたが、「うまく修正できた」と得意な左打者の4、5番を左飛と空振り三振に。「アップ前にスタメン表を見たときに先発を知った」と背番号10は緊張した心持ちで挑んだ。

高信は川口監督を「常に話しやすいように接してくださる方。自分が『こうしたい』という意見も、言えるようになった」と明かす。新監督就任前は投手全体で大会前練習を行ったが、現在は自分たちで内容を決め、投手・野手問わず、大会中は、個別練習が可能になった。

打線は初回に4点先制。リードを譲らず加点し、6回に左翼へのソロで9点目で計11安打9得点とした。

今春に部員への暴力問題で退職した前監督の原田英彦氏(65)に代わり、コーチの川口監督が監督に、新たに同校OBの具志賢三コーチ(44)が就任。指揮官、コーチ、森村俊輔部長(41)の3者が平安OBで主将経験者だ。教え子であり、後輩たちナインに、平安魂が引き継がれる。大会前、指導者は部員1人1人に甲子園行きへの夢を丁寧に語った。「(共通するのは)思いの部分やと思います。僕も、具志も、森村も。僕ら世代で甲子園を経験した主将。みんなに『甲子園は、自分の今後の人生でいいことしか起きないよ』という意識です」。

創部118年目で府内最多の甲子園出場回数を誇り、練習着には「HEIAN PRIDE」と施されている。新たな文化が根付きながら、聖地の汗と涙を知る川口監督初陣は歴史を紡ぐ1勝とした。【中島麗】

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