<高校野球西東京大会:小平南2-1練馬工>◇12日◇1回戦

 07年8強の小平南が、得意の競り合いを制して1回戦を突破した。先発の谷合祐馬投手(2年)が、7安打無四球で完投した。4回、連打と自らの失策で無死満塁のピンチを招いたが、その後は3者連続三振で無失点に切り抜けた。「守備が売りのチームなので、バックを信頼して投げました」。低めの変化球で、早いカウントから打たせて取った。

 東日本大震災後は、不自由なく野球ができることを、ありがたく思うようになったという。「夜は窓を開けて、扇風機を回して寝ています」。節電の意識も高い2年生エースは、マウンドでもわずか97球の省エネ投球で、引き締まった試合を演出した。