<高校野球東東京大会:千歳丘7-2紅葉川>◇17日◇3回戦

 延長13回、2時間51分の熱戦の末、千歳丘が紅葉川を撃破した。主将でエースで4番の大黒柱、根本武(3年)が、被安打10ながら2失点の粘投。153球を投げ抜いた。根本の頑張りに打線が応えたのが13回だ。先頭からの2者連続四死球で好機をつくると、3連打に足を絡めて打者一巡。5人連続で生還し、一気に勝負を決めた。

 昨夏は1回戦敗退で、それ以前も2回戦敗退が続いていた。昨年8強の強敵を倒しての3回戦突破は、チームに弾みをつけたはずだ。次戦も同じく、昨夏8強の足立新田と対戦。江黒保雄監督は「厳しい戦いになると思っていたけど、最高のブロックだよ。こんなに楽しい組み合わせはない」と笑顔。これ以上ないやりがいを感じているようだった。