<アジアAAA選手権:日本34-0パキスタン>◇29日◇予選ラウンド◇横浜

 34点を奪われ5回コールド負けしたパキスタンの13歳球児が奮闘した。アサドゥラ内野手で150センチ、35キロの小柄ながら「6番二塁」で先発出場。第1打席は空振り三振に倒れたが、第2打席はバットに当て投ゴロ。守っては途中リリーフで登板したり、遊撃に入ってゴロをさばくなど、スタンドから大きな拍手を受けた。

 両親はパキスタン人で04年から日本で生活。埼玉・越谷市内の中学に通い、クラブチームで野球をしている。「夢かと思いました。甲子園はテレビで見ていました。吉永投手のファンです」と日本語で話した。将来の夢を問われると「プロ野球選手になりたいです」と笑顔で答えていた。