<高校野球宮城大会:東北工大5-2気仙沼向洋>◇10日◇2回戦◇南郷

 気仙沼向洋の夏が終わった。0-4の6回、相手の暴投と5番に入った1年生・岩石秀喜内野手の中前適時打で2点を返し反撃。7、9回にも得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。東日本大震災の津波で校舎、敷地が壊滅。失う前のグラウンドで練習した最後の世代となった3年生は、初戦敗退に号泣した。川村桂史監督(38)は「一緒に避難した子たちを勝たせてやりたかった」と悔しさをにじませていた。