<センバツ高校野球:山形中央6-2岩国商>◇27日◇2回戦

 山形中央は、岩国商(山口)に逆転勝ちし、春夏通じて3度目の甲子園で初勝利を挙げた。

 1点を追う5回無死一、二塁で、高橋和希(2年)が右中間へ三塁打を放ち逆転。続く高田匠(3年)も三塁打を放ち、この回一気に3点を挙げた。6、8回にも効果的に加点し、じわじわと突き放した。

 投手陣は先発高橋凌平(3年)から高橋和、石川直也(ともに2年)と継投。岩国商に再三打ち込まれるも、粘って9回から故障明けのエース石川につないだ。4回2/3を7安打1失点の高橋凌は「あいつ(石川)をマウンドに上げられて良かった」と笑顔で振り返った。

 これで東北の出場5校のうち4校が初戦突破。庄司秀幸監督(36)は「いわき海星に始まり、東北のチームの頑張りを見せて頂いたことが力になりました。精いっぱい戦うことが使命」と、東北絆枠の重みをあらためてかみしめていた。