<全国高校野球選手権:富山商3-1関西>◇17日◇2回戦

 

 富山商の最速146キロ左腕、森田駿哉(3年)が好投で、勝利を呼んだ。この日は最速144キロを計測したストレートと切れ味抜群のスライダーで、8回まで関西を2安打無得点に抑えた。

 3点リードで勝利目前の9回2死二塁から代打奥村を力のないフライに打ち取った。しかし甲子園特有の浜風に打球が流されて、右前にポトリ。1点を失った。それでも続く6番平野に対して、この日の128球目で142キロをマーク。甲子園の大観衆を沸かせて、最後は得意のスライダーで左飛に打ち取った。

 2-0で勝った日大鶴ケ丘(西東京)との初戦に続く完封こそは逃したが、9回4安打1失点で11三振を奪った。大会NO1左腕は「今日は楽しく投げられた。最後は完封できたかな、正直(右翼手が)とるかな、と思ったけど、しっかり切り替えて勝負できた。次もいいピッチングができるように頑張りたい」と笑顔。

 チームに、ベスト8に進出した73年以来41年ぶりの夏2勝目をもたらした。