＜全国高校野球選手権：山形中央２－０東海大四＞◇１９日◇２回戦

　東海大四（南北海道）の超スローボーラー西嶋亮太投手（３年）が、延長戦で涙をのんだ。

　０－０で迎えた延長１０回。四球の走者を一塁に置き、捕手の一塁けん制球が悪送球に。さらにバックアップした右翼手の二塁送球も暴投となって無死三塁。１死後、左前適時打で先制の１点を許すと、なおも無死一塁から、盗塁阻止を試みた捕手と、カバーに入った中堅手が立て続けに悪送球し、あっという間に２点目を失った。

　緊迫した投手戦。７回に「リセットの意味で投げた」と、６番中村への初球に、１回戦で話題となった超スローボールを１球だけ投げてスタンドから拍手を浴びたが、１０回を４安打２失点（自責０）で完投負け。「最後に打たれて、チームに申し訳ない。甲子園はいい舞台だった」と泣きじゃくった。