<高校野球埼玉大会:花咲徳栄4-2川越工>◇18日◇4回戦

 川越工の根岸哲也投手(3年)が春県大会王者の花咲徳栄を苦しめた。「変化球でチマチマいくより直球で攻めたかった」と最速138キロの直球を武器に7回まで2失点。8回に連打を浴びて力尽きたが、花咲徳栄・岩井隆監督(41)が「ナイスピッチング」と声をかけるほどだった。父信明さん(44)は26年前に同校の背番号1を背負い、県大会決勝で投げた。決勝で敗れた父のリベンジは果たせず「オヤジを抜くのが目標だった。悔しい」と言葉を詰まらせた。