<高校野球宮崎大会:宮崎工5-4聖心ウルスラ>◇25日◇決勝◇サンマリンスタジアム宮崎

 52年ぶりに夏のサクラがサクLOVEだ。宮崎工がノーシードから勝ち上がり、3度目の甲子園切符を勝ち取った。前回は前身の宮崎大淀で出場し、「宮崎工」が夏の甲子園に登場するのは初めて。コブクロ小渕の母校として知られる伝統校は、決勝戦で聖心ウルスラ学園に競り勝った。

 4-4の8回に四死球などで2死一、三塁とし5番打者の左前適時打で勝ち越した。2投手のリレーで粘り強く反撃につなげた。岩切隆公監督(41)は「練習してきたことを100%発揮できた」と選手をたたえた。

 ◆宮崎工

 1905年(明38)宮崎郡立職業学校として創立。57年に宮崎大淀、65年に宮崎工となる。機械科、生産システム科、電気科、電子情報科、建築科、化学環境科、インテリア科があり生徒数は867人(女子は99人)。野球部は46年創部で部員数は63人。甲子園は前身の宮崎大淀のとき夏に2度出場し、春は10年に初出場した。卒業生にコブクロの小渕健太郎ら。所在地は宮崎市天満町9の1。大重順一校長。◆Vへの足跡◆1回戦5-2福島2回戦7-4小林3回戦2-1日南振徳準々決勝2-0宮崎日大準決勝7-2延岡学園決勝5-4聖心ウルスラ学園