<高校野球京都大会:龍谷大平安4-1京都両洋>◇26日◇決勝◇わかさスタジアム京都

 龍谷大平安のプロ注目スラッガー、高橋大樹外野手(3年)が3安打2打点で優勝に導いた。京都両洋戦1点リードの7回1死一、二塁から、低めの変化球を左前にはじき返し、これを左翼手が後逸し2人が生還。試合を決定づけ「打点を稼ぐのが4番」とはにかんだ。

 昨夏の甲子園初戦・新湊(富山)戦は、敗れたものの本塁打を放ち、注目されるようになった。だが、1月に肩と肘の手術を受けた影響で、冬場に満足のいく練習量が積めなかった。今大会は安打は重ねたが、1発が出ない。高校通算43発の本領を発揮できず、無安打に終わった前日25日の夜、後輩に助言を求めた。「体が突っ込んでいると言われました」と、謙虚に受け入れ、結果につなげた。原田英彦監督(52)は「プレッシャーの中でよく仕事をしてくれた」と目を細めた。

 大会を通して1発は出なかったが、聖地で勝利につながるアーチを架ける。【山本大地】

 ◆龍谷大平安

 1876年(明9)に金亀教校として創立の私立校。1910年(明43)から平安中学校。03年から男女共学、08年に平安から校名変更した。生徒数は1428人(うち女子572人)。野球部は1908年(明41)創部で、部員71人。甲子園は春36度、夏は32度目となる。主なOBに阪神桧山進次郎ら。所在地は京都市下京区御器屋町30。燧土(すいど)勝徳校長。◆Vへの足跡◆1回戦7-0莵道2回戦7-0南京都3回戦12-1京産大付4回戦9-3山城準々決勝9-1北嵯峨準決勝6-1福知山成美決勝4-1京都両洋