<秋季高校野球東北大会:仙台育英8-4聖光学院>◇9日◇決勝◇福島県営あづま

 聖光学院(福島1位)の1年生左腕エース石井成(なる)が、今大会33イニング目で力尽きた。0-2の3回1死から救援登板。自身初の4連投でも7回まで1失点と粘り、打線が1点差に詰め寄った。しかし8回、「疲れで(低めに)コントロールできなかった」と6本の長短打を浴びて5失点。「自分の体力不足を感じた」と肩を落とした。

 すでに来春に向けた戦いは始まっている。斎藤智也監督(49)が「まだ体に力がないので、どれだけ進化するか楽しみ」というほど伸びしろは大きい。体力強化のため、今大会中も大高茂トレーナー(39)の前で行う腹筋1000回を欠かさなかった。不動のエースになった16歳は「どれだけ投げても崩れない体に鍛えたい」。厳しい冬の練習を乗り越え、大舞台で成長した姿を披露する。