<高校野球春季東京大会:帝京11-4関東一>◇20日◇準々決勝◇神宮第2

 帝京(東京)のドラフト候補、「いしかわりょう」が、“ゴルフ場”で2打席連続本塁打のビッグドライブだ。プロゴルファー石川遼と1字違いの4番石川亮捕手(3年)が、1回1死二、三塁から、内角低めの直球を左翼ネットに突き刺した。続く2回は2死二塁から初球の直球を左中間ネットへ。神宮第2は普段はゴルフ練習場として使用され、都会のセレブゴルファーたちが集う聖地。初となる2打席連続弾に「ずっと大振りしないことを意識してきました」と、納得の表情だ。

 これが高校通算10号。広島苑田スカウト統括部長は「今日が一番良かった。体に力がありますね」と、夏まで継続チェックする方針。石川は捕手として、3回1死一塁では二盗をピシャリと刺した。名前については「あまり意識したことないです」と苦笑いするが、本家遼くんに負けじと、帝京の「亮くん」が、春の東京王者にあと2勝と迫った。