今大会最も大きな関心事の1つは、センバツ準優勝の済美・安楽智大(2年)が甲子園で何キロをマークするかだろう。愛媛県大会準決勝では、自己最速を3キロ更新する157キロをたたき出した。一回り成長し、甲子園初となる夢の160キロへの期待が高まる。同じ2年生投手では、センバツ優勝投手の浦和学院・小島和哉が埼玉大会準々決勝で完全試合を達成。総合力が高い横浜・伊藤、星稜・岩下も楽しみな2年生だ。

 プロ注目の3年生は、瀬戸内・山岡泰輔が広島大会決勝で延長15回引き分け再試合を制し、24回無失点と抜群の安定感を誇る。愛工大名電・東は、名門で背番号1を背負う全国区の左腕。有田工・古川は140キロ台の直球に加え、スライダーの切れが鋭い。富山第一の144キロ右腕・宮本、北照・大串、日大三・大場、彦根東・平尾、福知山成美・仲村渠(なかんらかり)らも好投手だ。