<高校野球南北海道大会:札幌山の手6-3札幌大谷>◇6月30日◇札幌地区Cブロック2回戦◇札幌円山

 札幌山の手は昨秋全道準Vの札幌大谷を下し、3回戦進出を決めた。

 秀吉のごとく、南北海道のてっぺんを取る!

 札幌山の手が昨秋全道準Vの札幌大谷を下し、勢いを加速させた。初回に2点を先制。4回に同点とされたが、6回に4点を奪い勝ち越した。就任13年目の惣田進吾監督(44)は、試合後に歓喜の涙を流し「一生懸命やってくれてうれしい。強い気持ちが勝利につながった」と目を細めた。

 3月に2、3年生全員で2泊3日の関西遠征を敢行した。「天下を見下ろすぞということで」と、惣田監督発案で大阪城を訪れた。天下統一を果たした豊臣秀吉の拠点で意欲を新たにしたナイン。甲子園でセンバツの試合も観戦し、より天下(全国)を意識するようになった。井崎暉累(ひかる)主将(3年)は「甲子園に出場して、あの広い球場でプレーしたい」と、初の南北海道大会出場の先にある頂点を目標に掲げた。