<高校野球青森大会:弘前学院聖愛12-2八戸西>◇13日◇2回戦◇はるか夢球場

 昨年優勝の弘前学院聖愛が5回コールドで八戸西を破り、V2へ向け大勝発進。

 弘前学院聖愛がパワーをみせつけた。1回表、八戸西に1点先制されたが、その裏反撃。3番嘉瀬建(2年)6番山崎照太(3年)の2本の2ランであっさり逆転した。3回には打者10人で7点。結局2本塁打、1三塁打、2二塁打を含む11安打と打線爆発だ。

 原田一範監督(36)は、昨夏甲子園ベスト16のチームより「打線の潜在力は上」という。各打者の打球が痛烈。春以降いまひとつ不振だったが、夏本番はいきなりエンジン全開。原田監督は「不安だったが、いいスタートになった」と、ほっとした表情をみせた。

 投でも好材料があった。大会直前に登録変更でベンチ入りの1年生左腕、伊藤瑠が5回に登板。1死球を与えたが、184センチ、94キロの堂々たる体格から威力のある球を投げ、無安打無失点に抑えた。原田監督は「夏を乗り切るには投手陣のコマが必要。伊藤のめどが立ったのは大きい」とV2をにらんだ。【北村宏平】