高校野球群馬県大会(7月5日開幕)の組み合わせ抽選会が11日、前橋市内で関東のトップを切って行われた。高崎健康福祉大高崎のドラフト候補、菊池飛雄馬投手(3年)は、右ひじのケガから復帰し背番号「1」を背負うことが決定。漫画「巨人の星」の主人公、星飛雄馬と同じ名前で、「飛雄馬」がプロ入りすれば史上初になる。初戦の相手は尾瀬に決まった。

 菊池は最速142キロの重い直球と縦横2種類のスライダー、さらに緩急を付けるため“大リーグボール”パームを習得してスカウト陣の注目する選手に成長した。幼少時は、「巨人の星」の大ファンの父一則さんに向かって日が暮れるまで投球練習をした。「厳しくて、近所では一徹みたいって言われてました」。家にちゃぶ台はないが、優しい姉瞳さんがいつも見守っていた。「前は名前で注目されて嫌だったけど、今はいい宣伝になるって思います」。本家飛雄馬は無名の青雲高を甲子園に導き、プロに進んだ。果たして「群馬の星」は?