<高校野球栃木大会:足利工5-3作新学院>◇11日◇1回戦

 作新学院(栃木)が足利工に3-5で敗れ、初戦で姿を消した。試合終了のあいさつを終えると、作新学院ナインがグラウンドに崩れ落ちた。「ちくしょうー、ちくしょうー」。4年ぶりの初戦敗退にナインのおえつは試合後も続いた。

 先発の平田直也投手(3年)が4回までに3失点。継投した佐藤慶貴投手(3年)も7回に適時打と失策で2点を奪われた。3点を追う9回、代打の渡辺傑内野手(3年)と増淵匡内野手(3年)の安打で1点を返したが、最後までリードを奪えなかった。小針崇宏監督は「流れを断ち切れなかった。中盤、終盤のチャンスで点を取り切れなかった」と悔やんだ。

 小林陸主将(3年)も「信じられなかった。結果はついてくると信じていたのに」。30年ぶりの夏の甲子園出場の夢は、初戦で幕を閉じた。