<高校野球秋田大会:本荘10-5大館鳳鳴>◇21日◇決勝

 本荘が学校創立100年を超える伝統校対決を制し、2年ぶり4度目の切符をつかんだ。立役者はエース左腕、池田恭介投手(3年)だ。2回戦からの全5試合45回をすべて1人で投げ抜いた。野茂英雄氏(39)を思わせる「トルネード投法」から最速133キロの直球と多彩な変化球を織り交ぜる。この日は暑さと連投の疲れから直球は120キロ台にとどまり、中盤に5点を献上。一時は3点差まで詰め寄られたが「4、5回は点差がついて置きにいってしまった。どうにかこの試合を勝とうと思った」と奮起し、終盤に再び調子を取り戻した。

 同校は春の出場はなく、過去3度はいずれも夏。しかし、初戦敗退続きで甲子園初勝利が悲願だ。秋田県勢も、夏は初戦10連敗中。池田は「破った学校の分まで、絶対に1勝するように頑張りたい。勝ってきた自信を持って投げる」と意気込んだ。