<全国高校野球選手権:大阪桐蔭16-2日田林工>◇7日◇1回戦

 雷雨ノーゲームの再戦となった大阪桐蔭(北大阪)は16-2で日田林工(大分)に圧勝。

 大阪桐蔭は19安打16得点で圧勝した。前日6日、2回途中まで4-0と勝っていた展開で雷雨ノーゲームとなったが、関係なかった。初回から4回まで毎回の7得点。中盤6、7回に9点のダメ押し。同校史上最多16点を奪って、大阪勢の夏140勝目を挙げた。

 1番浅村栄斗(ひでと)内野手(3年)が5安打でけん引。7回には奥村翔馬外野手(3年)がセンターバックスクリーンへダメ押しの特大3ランを運んだ。北大阪大会決勝後、日田林工のビデオを見続けた。相手エースを「立ち上がりは球が浮く傾向があって変化球が抜ける。配球は真っすぐが多め」と分析。その成果が爆発につながった。西谷浩一監督(38)は打線を引っ張った浅村に、「素晴らしい1番打者です」と目を細めた。

 2年ぶりの出場にOBのプロ選手から続々と差し入れが届いた。日本ハム中田がエースで4番だった昨年のチームと比べスケールでは劣るが、浅村は「スター選手はいないけど、つないでつないでいくのが今年のチーム。それがいい形になった」。全員野球で“怪物”が果たせなかった頂点を目指す。