<高校野球長野大会>◇25日◇決勝

 松本工が、夏35度の甲子園出場回数を誇る松商学園を延長10回の末に6-5で下し、春夏通じて初の甲子園切符を手にした。2点を追う9回2死走者なしから、連打で同点とする驚異の粘りを見せた。すると、疲労の色が濃かったエース柿田裕太投手(3年)が息を吹き返し、その裏を3者凡退で切り抜け、延長10回に1番上原健志朗内野手(3年)が右前に勝ち越しの適時打を放った。松本工を率いて31年目になる中村定史監督(61)は「9回2死の場面は本当にヤバイと思った。信じられません」と選手たちの奮闘に目を丸くしていた。