<高校野球南北海道大会>◇27日◇2回戦◇札幌地区予選

 南北海道札幌地区では、札幌光星が昨秋全道準優勝の札幌南を6回コールドで下した。

 札幌光星が12-2の6回コールドで札幌南を破り、実力校同士の一戦を制した。1点リードの5回に4点を挙げて勢いづくと、6回に打者一巡の猛攻で5点を追加し勝負を決めた。昨秋の地区代表決定戦で、全道準優勝の札幌南に1-4で敗退。最後の夏にリベンジした。

 スタンドに向かってガッツポーズするナインの横に、西留成実(なるみ)マネジャー(3年)の姿があった。同校は08年に男女共学となり、野球部初の女子マネジャー。「絶対、勝ってくれると思っていました」。スコアラーとしてベンチから声援を送った。

 今年の3年生は21人。大会前に全員のお守りを1週間で仕上げた。遅いときは夜中の3時まで、1つ1つ手縫いした。「選手と一緒に戦いたい」。そんな気持ちを込めて、手渡した。「今日はポケットに入れて投げました」と奥山大地投手(3年)。6回2失点の好投につなげた。西留マネジャーは「主役は選手たちなので、次も頑張ってほしいです」。準優勝した06年以来の南大会へ向け、勝利の女神がほほ笑んだ。【石井克】