高校野球界にも元プロ監督の波が着実に押し寄せてきている。高校野球特集第2回は「プロ出身監督編」。甲子園にも元プロ旋風は吹くか。

 昨年5月に就任した東海大菅生(東京)若林弘泰監督(44)は手応えをつかんでいる。91年にドラフト4位で中日入りし、通算1勝。引退後は名古屋の運送会社で5年働き、妻と2人の子供を養い、バイトをしながら2年間大学に通い社会科の教職免許を取得。紆余(うよ)曲折を経て指導者人生をスタートさせた。昨秋は都大会で準優勝しながら、センバツには出場できなかった。「プロに注目されていいはずの打者も投手もうちにはいますよ」と、リベンジを狙っている。