エンゼルス大谷翔平投手(25)が4日(日本時間5日)、開幕から100%で飛ばしていく覚悟を示した。

二刀流で復活をかける今季は7月下旬から60試合の短縮シーズンとなる。キャンプ再開2日目の練習後、オンライン会議システム「Zoom」で取材に応じ、現在の心境を語った。主な一問一答は以下の通り。

-投球について、今の状態をどう感じているか

大谷 実戦でまた、レベルの違うところまでいくと思うので、最初から100でいきますけど、どういう反応で(体に)返ってくるのか、少し不安はあるかなと思います。

-二刀流の方が、精神的にも肉体的にもやりやすいと感じるか

大谷 (打者専念だった)去年の方がやっぱり特殊なので。今年、最初からどれくらいやれるか分からないですけど、短い期間ですし、飛ばせるだけ飛ばして、両方しっかり頑張りたいなと思います。

-二刀流として戻れることはどれくらい楽しみか

大谷 これが普通だと思ってやってきたので。(投打で)フルにできない、チームに貢献できないというところで言うと、もどかしさがあった。100の状態で貢献したいなと思ってますし、60試合なので最初から最後までしっかり、飛ばしていきたいと思います。

-米国では最近、デモなどの社会問題もあったが、自粛期間を含めて私生活では何をしていた

大谷 ほとんど家と、球場で(練習を)やっていたので。家にいるときは、まず自分でご飯を食べないといけないですし、余った時間は暇なので、本読んだり、ゲームしたり、寝たり。けっこう寝てたかもしれないですね。

-他球団ではシーズン参加を辞退する選手もいるが、プレーすることに不安があったりするか

大谷 何が正解なのか、よく分かっていないところではあると思うので。できることをまずやるしかない。僕は1人で暮らしているので、そんなに私生活で不安はないですけど、家族がいる人はやっぱり不安じゃないかなと思います。

-60試合になることで、投打の二刀流が有利に働くか、日程が過密で不利か、自身はどう捉えている

大谷 個人的にはピッチャーとして復帰する最初の1年になると思うので(通常のシーズンで)最初から最後までずっと、っていうことを考えると、不安の方が大きいのかなとは思う。短期の方が、そういう不安は特にないかなと。そういう意味ではいいかなと思いますし、出場機会とかいろんなことありますけど、そこら辺は考えても仕方ない。しっかり、出たタイミングで頑張れるようにしたい。

-当面は無観客で試合を行うことになる

大谷 調整の仕方は変わらないと思いますけど、試合になった時に、気持ちの面で本当に公式戦の感覚でやれるのかっていう不安はあるのかなと思います。

-難しさがある

大谷 テンションの上がり具合も違うと思いますし、結構、そこに左右される感じは個人的には思っているので。1つ大事な要素ではあったと思いますけど、気にしてもしょうがない。始まってから慣れるしかないかなと思います。