MLBが投手の粘着物質使用の取り締まりを今月半ば、早ければ14日にも開始すると、5日付のESPN電子版が伝えた。松やにや粘着性のある日焼け止めクリームの使用により投手が有利になっている問題がクローズアップされてから、異例のスピードでの新ルール導入となる。

取り締まりは審判団によって行われ、グラブや帽子、ユニホームのあらゆる部分に粘着物質の付着がないかを確認されることになる。先発投手は1度の登板で少なくとも2度のチェックを受け、救援投手はランダムにチェック。1試合につき8~10度のチェックが行われる見通し。違反が発覚した場合は、10試合の出場停止処分でその間は無給となる。

また捕手やその他の野手も取り締まりの対象で、粘着物質の付着が確認された場合は、警告が出される見通しだという。

異例のスピードで新ルールが導入される背景には、先週に行われたオーナー会議で深刻な現状が確認されたためだという。検証のために収集されたボール、グラブ、ユニホームにあらゆる粘着物質が、大量に付着していたと、記事は伝えている。