パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、6回6安打1失点1四球7奪三振とクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアしたが、勝敗はつかなかった。防御率は2・44となった。

立ち上がりの1回は3者連続三振。その裏、味方打線が2点を先制し、快調に滑り出した。4回に1点を返されたものの、2-1と1点のリードを守り、勝利投手の権利を持ってマウンドを譲った。ところが、7回に救援投手が逆転され、ダルビッシュの白星は消えた。試合後は「初回はすごく良かったんですが、その後は崩れていった。とにかくチームが勝てるように同点、逆転されないようには意識していました」と、淡々と振り返った。

ダルビッシュ自身に勝ち星はつかなかったものの、パドレスは7回裏に3点を奪って逆転勝ち。本拠地での3カード10試合を9勝1敗と勝ち越し、大幅な貯金増に成功した。

この日がチーム80試合目で、ダルビッシュの登板もほぼ半分が終了し、7勝2敗で折り返し地点。それでも「そんなに疲れているというほどではない」と、体調面で問題はない。ハイレベルな地区優勝争いの本当の勝負は後半戦。「今年は(開幕から)1番手で始まったので、その責任というか、そういう意味でも長いイニングを投げたいと思っています」と、エースとしての自覚をのぞかせた。