レイズが、延長10回に故意のボークで走者を進める前代未聞の作戦を駆使し、接戦を制した。

MLBでは昨季からコロナ禍の特別ルールとして、延長戦では走者を二塁に置いた状態のタイブレークで行われている。9回から7番手で登板した右腕コリン・マキュー(34)は、11-9と2点リードした延長10回無死二塁のイニング頭で、先頭打者が打席で構えている間にプレートを踏んだまま体勢をホームプレート側から三塁方向に変え、走者のいない三塁へボールを投げるフェイク動作をし、ボークの判定を受けた。この直後に適時打を許したものの1失点(自責点0)で切り抜け、勝利投手となった。

これは二塁走者が相手捕手のサインを打者に伝えるのを防ぐための作戦だと、米メディアが指摘。「奇妙な作戦」「これはオーマイガッだ」と伝えた。