超速の実戦復帰を目指す。ツインズ前田健太投手(33)が7日、都内で22年使用グラブ発表会に出席。右肘の内側側副靭帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)から12カ月で復帰を狙うとした。「22年の9月あたり。(復帰まで)約1年と聞いていた。戻れる可能性もゼロではないと思うので、焦らない中で今年最後ぐらいを目指す。ダメだったとしても落ち込むことはないですし、戻れたらベスト」と話した。

昨年9月、肘に補強具(ブレース)を肘に入れる最先端の術式で手術を受けた。従来の術式は復帰まで平均12~16カ月かかっていたが、わずか9~12カ月で済む可能性がある。「2月の中旬ぐらいからキャッチボールはできると思う」とリハビリは順調。器具を装着して右手が使えなかった約1カ月を「箸がうまくなった。左手でラーメンが食べられるほど」「街の人が優しくしてくれた。スーパーでドアを開けてれたり」と笑い飛ばす余裕がある。

グラブのウェブ部分は亀の甲羅をイメージした柄にした。「リハビリからスタートするので会った人から『焦るな』というアドバイスを受けているので、亀のようにじっくり進んでいきたい」。焦らずとも、予定通り進めば今季中の復帰が見えてくる。【斎藤直樹】