希少価値の高さで知られるホーナス・ワグナーのベースボールカードが、破損があるにもかかわらず152万8066ドル(約1億9100万円)で落札された。ロバート・エドワード・オークション社が26日、発表した。パイレーツで活躍したワグナー内野手の「T206」という非常にレアなカードで、両端が欠けており中央には複数の折れ線がくっきりと入っているが、75の入札があり高額落札となった。

ワグナーの同カードは、昨年8月にスポーツトレーディングカード史上最高額の660万6000ドル(約8億2600万円)の落札額を記録。半分に破れたカードでも47万5960ドル(約5950万円)の値がつき話題となった。

ワグナーは1897年から主にパイレーツで遊撃手としてプレーし、その俊敏さと華麗さから「フライング・ダッチマン」の愛称で親しまれ、1936年に殿堂入り。「T206ホーナス・ワグナー」のカードは米たばこ会社が1909年から発行したが、ノンスモーカーだったワグナーが発行の継続を望まなかったことから希少なカードとなった。現在も残っていると確認されたのはわずか57枚とされている。