マイナーで10シーズンを過ごした末に待望のメジャーデビューを果たしたロッキーズのウィントン・バーナード外野手が、地元ファンの大歓声にこたえて勝利に貢献した。

31歳のバーナードは2012年のドラフト35巡でパドレスから指名。なかなかメジャーに昇格できずにタイガース、ジャイアンツ、カブスのマイナー、さらには独立リーグと渡り歩き、昨季からロッキーズに。今季は3Aでの87試合で打率3割2分5厘、17本塁打、74打点、26盗塁の活躍を見せたことでついにメジャー昇格し、「8番・中堅」でデビューを果たした。

プロ入りから10年以上、マイナーで863試合出場の末に大舞台にたどり着いたバーナードの初打席ではファンが大歓声を送って苦労人をたたえた。「あんな経験は初めてだ。信じられなかったよ」と語ったバーナードは同点で迎えた7回の第3打席、無死二塁の好機でメジャー初ヒットとなる内野安打。さらに二盗を決め、後続の犠飛で生還した。

3打数1安打、1盗塁、1得点と上々のメジャーデビューを飾ったバーナードは「チームの勝利のためにできる限りのことをしたかった。ああいう大事な場面でチームのために力を発揮できたのは大きかったね」と振り返っていた。(AP)