エンゼルス大谷翔平投手(28)が「3番投手」で出場し、7回2安打無失点で今季11勝目を挙げた。序盤はツーシームを織り交ぜたが、2回以降はフォーシーム、スライダー、スプリットを中心に組み立て、ブ軍打線を封じた。

チケット完売で、満員4万5311人の観衆の前で今季最多109球の力投を見せ、9奪三振をマーク。チームを2試合連続の完封勝ちに導いた。打者では2打数無安打も、2四球でチャンスを広げ、得点につなげた。

大谷の試合後の主な一問一答は以下の通り。

-相手の先発マノアとの投手戦は楽しかったか

大谷 そうですね。できれば投げ合いたくないですけど、いい投手なので。打席でも点を取るチャンスが少ないですし、自分としても最初の1イニングはいい投球ではなかったですけど、そこから粘れたのが良かったかなと思います。

-マノアの好投を見て

大谷 1点勝負というか、先に点を取られた方が不利になっていくゲーム。粘れたのかなと思う中で、打席の中で、そこまでいい仕事ができなかったというのが1つ良くなかったところかなと思います。

-チーム16度目の完封勝ちはメジャートップタイ

大谷 離脱、放出された投手を含めて、みんな一丸で頑張っていると思いますし。今もカナダに来られていない選手がいる中で、しっかりとゲームを作れているのは大きいことだと思います。

-ツーシームを序盤、多く投げていたが、フォーシームに切り替えた

大谷 いい動きをしていましたし、ただ、そんなに投げる球種ではないので。フォーシームを使いながら、カット、スプリットが有効だったかなと思います。

-満員だった

大谷 ホーム、ビジターに関係なく、やりがいがありますし、やっぱり選手冥利(みょうり)に尽きるかなと思います。

-カナダ・トロントでの初登板。投げ心地は

大谷 今日はたぶん、あまり良くないコンディションだったのかなと。マノア選手も含めて、あまり投げやすそうな感じではなかったので、いつもと違うのかなっていう印象でした。

-残り1カ月超。投げ続けるのに一番大事なことは

大谷 一番はやっぱり睡眠。睡眠時間をしっかり確保することが、いいリカバリーにつながりますし、いい切り替わりが出来れば、いいパフォーマンスにつながっているので、一貫してリカバリーは大事だなと思ってますけど、最後の1カ月の方が、体的にもきついと思うので、より大事になってくるかなと思います。

-球団が売却を検討している。選手としてはどういう思いか

大谷 経営に関しては僕はちょっと専門外なので(笑い)。分からないですし、どうなっていくのかっていうのも正直見えていないので、今この状況で頑張ることが唯一できることですし、今シーズンしっかりとまず、あと1カ月くらいあるので、まずやり切りたいなと思います。

-トレードの話も再浮上しているが

大谷 それはまぁ、GMに聞いてもらった方が早いかなと。あと1カ月、やり切るだけなので、しっかり休んで、また明日頑張りたいなと思います。

-8月の打撃について

大谷 数字が残っている以上にあんまり差は感じていないので、ヒットになる打球というか、前半戦は結構いいバッティングが出来ていても、ライナーアウトが多かったですし、長打になる確率の高い打球がアウトになる、確率が高かったので、8月はどちらかというと、間に飛んで抜ける打球が多いのかなという印象なので、その差がOPSに出てるかなと思います。

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