パドレス・ダルビッシュ有投手(36)が5連勝で今季15勝目(7敗)を挙げた。6回、94球を投げ1安打無失点、8三振を奪う快投だった。15勝はメジャー1年目の12年以来10年ぶり。同年に挙げた自己最多の16勝にあと1勝に迫った。

97マイル(約156キロ)の速球に90マイル(約145キロ)前後のスプリッターと高速シンカー、カットボール、スライダーと多彩な球と抜群の制球で4回まではパーフェクトだった。初回は20球を費やしたが尻上がりに調子を上げ、3回はわずか8球で3者凡退。3番マチャドの初回の29号先制2ラン、2番ソトの5回の25号ソロなどで援護ももらい、順調な展開だった。

唯一のピンチは5回。先頭を見逃し三振に退けた後、5番マルテに対してストライクゾーンギリギリを攻めた球がカウント1-1から3球続けてボールと判定されこの日唯一の四球。次のキャロルに左前打され、2死一、二塁で8番ハメルに対し打ち取った投前のゴロを自身が捕球し損ない2死満塁とした。次の左打者ペルドモには一貫してカットボールで攻めフルカウントからファウルで粘られたが、9球目の外角際に決まったバックドアスライダーで見逃し三振を奪いピンチを脱した。

6回まで94球を投げ、1安打無失点、8奪三振1四球で、15勝はナ・リーグ4位タイ。メジャーでは、レンジャーズでプレーした1年目の2012年にマークした自身最多の16勝にあと1勝と迫った。

今季27試合目の先発で23回目となるクオリティースタート(6回以上、自責3以内)もマーク。防御率を3・05とし、2点台も見えてきた。