野球賭博にかかわったとして米大リーグ機構(MLB)から永久追放処分を受けている元レッズのピート・ローズ氏について、米野球殿堂入りを果たしているロッド・カルー氏がその判断を疑問視。追放処分撤回を求めるローズ氏を擁護するコメントを残した。FOXスポーツが伝えている。

ローズ氏はレッズの選手兼監督時代に野球賭博にかかわったとして、1989年に永久追放処分となった。そのため、現役時代に歴代最多の4256安打を記録するなど数々の成果を挙げたにもかかわらず、殿堂入りの候補対象から外れている。

だが、米スポーツ界では近年、スポーツ賭博の解禁が進んでおり、NFLやNBAのスタジアムやアリーナでもスポーツ賭博のラウンジが設置されつつある。ナショナルズ本拠地では、すでにMLBの球場では初となるスポーツ賭博専門ラウンジを設けており、レッズもオハイオ州でスポーツ賭博が解禁となったことを受け、スタジアムに同様のラウンジをオープンさせる予定となっている。

こうしたなか、カルー氏はツイッター上での「スポーツギャンブルについてどう思うか」という投稿に、「偽善にもほどがある」と反応。「レッズのスタジアムにスポーツ賭博施設を作っておいて、ピート・ローズは締め出すのか」と率直につづった。これを受け、「それは、彼が競技関係者でありながらギャンブルをしたからだ。明らかに一線を越えていた」とのリプライが寄せられたが、同氏は「球場に(ラウンジを)設置するほど賭博に寛容になれるなら、ピートを許し、偉大な人物として認めることだって可能だろう」と応じている。

ローズ氏は過去に何度もMLBに処分撤回を求めては却下されているが、昨年11月に再度撤回を求めて嘆願書を送ったことが報じられた。その嘆願書には「殿堂入りの資格を得ることを夢見ている」と記されていたという。