ピッチクロック違反で試合が終了する、メジャー史上初めての事態が起こった。

ブレーブスが本拠地にレッドソックスを迎えて行われた試合で、6-6の9回裏、ブレーブスが2死満塁のチャンスだったが、打席に入った二塁手コンリーが、2ストライクと追い込まれた状況でピッチクロック違反を取られ三振に。オープン戦のため、その瞬間に同点で試合が終了した。

ピッチクロックでは、投手が球を受け取ってから走者なしで15秒、走者ありで20秒のタイム制限がある。一方で打者も残り8秒までに打席で構えていなければならず、審判が打者の準備ができていないと判断すれば1ストライクとなる。今オープン戦ではパドレスのマチャド内野手がピッチクロック違反第1号になるなど、打者が適応できていない場面が目立っている。

違反したコンリーは「審判から、僕が捕手を見ていてきちんと構えていないと指摘された」と話した。ブレーブスのスニトカー監督は「捕手のことは気にせず、投手の方に集中しないといけないね。しかしこのルールは、こんなふうに試合を終わらせるためのものではないはずだ」と納得いかない様子だった。

吉田正尚外野手(29)は、この試合には出場しなかった。