ドジャースへの入団が決まった山本由伸投手(25)が30日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。28日(現地時間27日)にドジャースタジアムで行った際は緊張の面持ちだったが、この日はリラックスした様子。オリックスをリーグ3連覇に導いたエースは「ワールドチャンピオンになりたい」と大きな夢を語り、WBCで共闘したパドレスのダルビッシュ有投手(37)へ「投げ合える日が来たらすごくわくわく」とあふれる思いを素直に語った。古巣へラストメッセージを残し、新天地に向かう。

  ◇  ◇  ◇

山本はオリックスの「B」マークが入った球団指定ネクタイを締めて、“最後”の会見に臨んだ。「人生の中でもすごく成長できた7年間でしたし、オリックスだからここまで来られたというところもたくさん感じている。なにより7年間とにかくどんな時も応援していただいた皆さまに感謝しています」。

選手ファーストの球団、声援をくれたファンとともに、感謝したのは担当の山口和男アマチュアスカウトグループ長(49)。「その出会いはすごく特別だった。プロに入ってからも気にかけていただいて、和男さんのおかげでプロ野球選手になれたと言っていいくらい本当に感謝しています」。山本の努力がかけがえのない縁を引き寄せた。

会見では公私ともに仲のいい後輩、オリックス宮城についての質問も。「宮城ともずっと1軍で一緒にプレーできたので、もちろん宮城はこれからも気になります」。続けて、近くで見てきた後輩たちへの思いを語った。「若手もすごく練習の姿勢がいいので、活躍してくれると信じています」。今年は2軍施設で練習する機会も多く、取り組む姿を間近で見てきた。「そういう選手がまた出てきてくれたらチームももっともっと強くなると思いますし、出てきてほしいなと思います」。期待の後輩たちへ、未来を託した。