ハマのアッチャマンが、キヨシを救う!? DeNAホセ・ロペス内野手(31=巨人)が強力助っ人ぶりを発揮した。26日、韓国LGとの練習試合に「5番一塁」で先発出場。1回2死二塁の好機で打席に入ると、カウント2-2から高め直球を捉え、右翼席後方の防球ネット最上部へ特大2ランを放り込んだ。19日KIA戦に続く第2号で、5戦連続の打点を挙げた。3回の第2打席も左翼へ二塁打をマークするなど完璧すぎる結果を見せた。

 宿敵巨人から“ヘッドハンティング”した新戦力の活躍に中畑清監督(61)も心を奪われた。「かっこいいよね。思わず『後でサインしてね』って言ってしまったよ。キャンプに臨んでいる姿がいい。いい準備をしてくれている」と手放しでたたえた。さらに、サウナ好きのロペスにちなんだニックネームとして「アッチャマンでどうだ? 暑くて汗をかくし、気持ちもプレーも熱い」と、科学忍者隊ガッチャマンならぬアッチャマンと命名した。

 ロペスは巨人時代にDeNA戦で打ちまくった。13年は打率3割7分2厘、5本塁打、昨季も打率3割1分6厘、7本塁打をマーク。中畑監督は「本当にうちの試合でよく打った。今年は、うちでそれぐらいの働きをしてくれると思っている」と、強敵が味方に加わり早くも期待した。

 キャンプ中は毎朝、バルディリスと一緒に早出特守を敢行し、練習後はホテルのサウナと水風呂でリフレッシュ。万全の仕上がりを見せるアッチャマンは、公式戦でもこの日務めた5番で起用される方針。「自分の状態をシーズンに向けて高めていく」と、古巣撃破へ出動のときを待っている。【為田聡史】