ロッテ井口資仁内野手(40)が2日、QVCマリンで契約を更改した。3年契約の3年目となる来季も、現状維持の年俸1億8000万円(推定)。56安打は、ロッテ移籍後は最少に終わった。「ふがいない。同年代でやめる人もいる。なんとか、頑張りたい。1年でも長くできるように」と、現役への強いこだわりを見せた。

 中日山本昌、谷繁兼任監督、和田、小笠原、DeNA高橋、楽天斎藤、西武西口、オリックス谷…。同時代にしのぎを削った選手が多くユニホームを脱いだ。「由伸の監督は衝撃だった。ついに年下の監督が出たんだな」と、巨人高橋監督の誕生はショッキングでもあった。日米通算20年目の来季は、そういう状況を、むしろモチベーションとする。「ほぼ野手最年長。そういう意味でも注目されるだろうから、鍛え直したい。もう1回、レギュラーを取れるように」と、定位置取りに意欲を見せた。

 エールを送りたい人がいる。同学年の広島黒田だ。現役続行か、引退か、揺れる右腕に「もちろん、本人が決めることだけど、まだまだできる。現役を続けるところを見せて欲しい。球界には、彼を目標にしている人がたくさんいる」と期待を投げかけた。今年の交流戦では対戦はかなわなかった。「結果は別にして、同年代で対戦したいね」。近々、トレーニングを再開し、1月は例年通り沖縄で動く。新たな1年が始まる。【古川真弥】