巨人の野球賭博問題により3月に球団最高顧問を引責辞任した渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆(89)が、約1年ぶりに東京ドームに姿を見せた。

 球場での観戦は、昨年6月23日のDeNA戦以来。延長12回引き分けを見届けて報道陣の前に姿を見せたが、問いかけには応じず車に乗り込んだ。

 一緒に観戦した老川祥一オーナー(74)は「勝てるチャンスはいくつかあった。生かせなかったのは残念。苦しい展開になったけどしのいだ。明日以降に生きてくると期待したい。(渡辺会長は)最初は気持ち良くご覧になっていたんだけど、だんだん(チームの)様子がおかしくなって冷や冷やしていました。(開幕からチームは好調だが)いろいろな問題があって、大変厳しい中でのスタートだったが、おかげさまで開幕から良いスタートが切れて、その後は山あり谷ありだけど、なんとか持ちこたえてきている。心強いと思う」と語った。